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2006年 06月 05日
講演・セミナの案内




窪田 明の日本での講演
2006/06/03


小生は、2006年1月に、日本の高級官僚の方々の前で、日本の政治改革に付いての講演をする機会がありました。 講演と言っても、出席者の数は少なく、構造的には、大学の場合で言えば、セミナーに近いものでした。 少なくとも、其処に出席して居た人々は、小生の書物を非常に丁寧に読まれて居り、その様な事は、小生の同僚である筈の学者の間でも、余り、頻繁に起らない現象ですので、小生は、その場に於ける聴衆の反応に、大変感銘しました。 流石に、日本と言う先進国であり、経済大国に相応しい最高エリートの方々だと思いました。

其の後、小生は、日本を引き払い、又、カナダに戻りましたが、同じ様な政治の研究及び著作の仕事を相変わらず続けて居り、今の予定では、2006年の7月とか8月に、日本で、又、講演とかセミナーを繰り返す事になりそうです。 若し、日本の行政官以外の方々で、窪田に同じ様な仕事をして欲しいと言う組織とか団体が存在しましたら、どうぞ、御一報ください。 新しい要望に対して、出来るだけ、小生の日本滞在中の予定を調整して見たいと思っています。 一番簡単な連絡方法は、電子メールによるもので、窪田のe-mail address はa_kubota@hotmail.comで、これは、小生の旅行期間中にも機能する筈です。

小生の講演の主な点は、一応、民主主義と言っても、現在の日本の政治制度は、その実務の面で、北米のそれとはかなりの面である程度異なると言うもので、その様な見地から考えますと、日本の政治改革の余地は、今後、未だ相当あると言うものです。 一、二の具体例を挙げてみますと、政治参加への壁は、日本の方が高く、日本では、国会議員でないと大政党の総裁とか首相の候補者になれません。 其れに対して、同じ議院内閣制を使って居る国であっても、カナダの場合では、その様な制限はありません。 基本的に誰でも、党員であれば、大政党の総裁に立候補出来ます。 そして、一般市民が党員になる事は、極めて簡単です。

もう一つの例を挙げてみますと、与党の政府に対する政策立案上の影響力に関してのかなり顕著な国際的な差で、此れも、日本を一方に取り、米加をその比較対象に取って見ますと、相当異なります。 米加には、党の政務調査会の様な組織は存在しませんし、2005年夏日本の国会で起った様な郵政問題に対しての与党議員団の一部の(そして、多少派閥的に影響された)政治家の内閣に対しての花々しい反乱も、米加では、未ず起りません。 短い文章で説明する事は難しい事ですが、日本対米加では、政治権力の基本構造がかなり異なる様です。

もう十年以上前の話ですが、ヨーロッパ系の新聞記者が、日本の政治制度に関して、かなり大きな本を出版し、「日本には、国家は存在するかもしれないが、政府は存在しない」と主張し、世界的に、大変話題になりました。 小生には、「日本には政府が存在しない」と大胆に力説出来る様な強い自信はありません。 しかし、少なくとも、日本の現存する政治制度は、欧米の其れとは、相当異なり、そして、欧米のジャーナリストにとって、かなり分かり難いものである事は未ず間違いないと思います。 

小生の政治分析をもっと深く調べたいと言う御希望をお持ちの方々は、小生の「検証・小泉政治改革」をご覧になって下さい。 それ以外にも、既に、インターネットのブログに様々な小記事を発表させて頂いています。 そのURLは、

http://blog.livedoor.jp/a_kubota1/?blog_id=1334268
http://kubota2006.exblog.jp/
http://ameblo.jp/akubota1/

等です。 其処で扱われて居る題目の二、三の例は、“日本の政治革命とカナダの実例、”“権力構造と政治改革: 日米比較,”“福田康夫さんの人柄”等です。 二義的には、小生は、日本の対外関係にも関心を持って居り、極く最近に、”靖国神社参拝論争と日中関係“を書かせて貰いました。

小生の政治学者として訓練とか研究実績は、大体、北米系統のものであって、その様な意味では、小生の日本の政治に対する分析・評価は、多くの日本の政治学者、評論家、知識人、政治行政の実務家の其れとは、多少、異なります。 しかし、小生の立場は、「何でもかんでも、日本は欧米の真似をせよ」と言うものではありません。 寧ろ、小生の立場は、「日本の方々は、日本の制度を外国と制度とを丁寧に比べる事より、日本の政治制度の特異性をより深くより正確に把握出来るだろう」と言うものであり、「その様な新しい理解の上で、その先の問題として、日本の政治制度を如何にもっと良いものにするかと言う課題が持ち上がったとすれば、その様な際の対処は、日本国民の皆さんの自由な裁量によるべきである」と言うものです。 小生の役割は、助言者としてであり、指導者とか裁定者ではありません。 その様な過程で、多少なりとも、日本の皆さんのお役に立つ事が出来るとすれば、大変光栄な事だ思います。

以上



by a_kubota1 | 2006-06-05 00:07


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